名古屋工業大学 柴田研究室

研究設備

ドラフトチャンバー

ドラフトチャンバー

有機化学実験では,人体に有害な気体などが実験中に発生する可能性があります。その為当研究室ではほとんどの実験を排気装置の付いたドラフトチャンバーと呼ばれる装置の中で行います。研究者2人に対し1台割り当てられており,全員が安全に実験を行えます。

核磁気共鳴(NMR)装置

核磁気共鳴(NMR)装置

サンプルを読み取らせ,波形の状態へと可視化を行う装置です。これにより合成した化合物の分子構造の解析が可能となります。水素,フッ素,炭素,リンのNMRを測定することができます。実験室から徒歩5秒の所にあります。

ロータリーエバポレーター

ロータリーエバポレーター

フラスコ内を減圧することによって,溶媒を留去する装置です。現在当研究室では3人に1台の割合で使用できるように配備しています。圧力コントローラーと冷却液循環装置が備わっており,効率的に溶媒を取り除くことができます。

溶媒精製装置

溶媒精製装置

使用頻度の高いテトラヒドロフラン,ジエチルエーテル,ジクロロメタン,トルエン等を精製できる装置です。溶媒に含まれている不純物を蒸留せずに簡単に取り除くことが可能です。

グローブボックス

グローブボックス

外界と遮断された高純度窒素雰囲気下で作業を行うことができる装置です。酸素や水に弱い試薬を用いて反応を行う際に使用します。不活性化ガス循環精製装置と自動圧力調整機能がついています。

フッ素ガス反応装置

フッ素ガス反応装置

フッ素ガスを用いてフッ素化反応を行う際に使用します。フッ素ガスは取扱いが難しく,特殊な反応設備と知識が必要となります。

マグネチックスターラー付 低温恒温水槽

マグネチックスターラー付 低温恒温水槽

低温反応を行う際に使用する装置です。最大-80度まで冷却することが可能です。当研究室では類似機能をもつ装置とあわせて,10台以上稼働しています。

卓上NMR装置

卓上NMR

43MHzの卓上型NMR装置で、1H, 19F NMRの測定が可能です。 フッ素NMRに特化したモデルで、高分解能な19F NMRデータが得られます。
NMRチューブで測定可能で、メンテナンスフリー、一日一回の簡易シム調整で測定できるため、簡便にNMRデータが得られます。
軽溶媒で測定できるため、反応の追跡などに便利な装置です。

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)

高速液体クロマトグラフィー(HPLC)

合成した化合物の純度測定やエナンチオ選択性を測定する装置です。分取用カラムを取り付けることで化合物の精製を行うこともできます。順相・逆相・キラル固定相のクロマトグラフィーがあり,計7台のHPLCが稼働しています。

液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)

液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS)

液体クロマトグラフィー(LC)と質量分析計(MS)を組み合わせた装置です。合成した化合物の質量情報を得ることができます。高極性化合物に適したESI測定と低極性化合物に適したAPCI測定ができます。

ガスクロマトグラフィー(GC)

ガスクロマトグラフィー(GC-MS)

熱によってサンプルをガス化し,定量分析を行います。検量線を作ることにより反応収率を測定することも可能です。オートサンプラーが備わっています。

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)

ガスクロマトグラフ質量分析計(GC-MS)

ガスクロマトグラフィー(GC)と質量分析計(MS)を組み合わせた装置です。合成した化合物の質量情報を得ることができます。EIによりサンプルをイオン化し,測定を行います。サンプルがフラグメント化し易く,LC-MSとは異なる情報が得られます。

フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

フーリエ変換赤外分光光度計(FT-IR)

化合物の赤外線吸収スペクトルを測定できます。測定した分子がどのような官能基を含んでいるか判断できます。固体サンプルを測定するときはKBr錠剤法,液体サンプルを測定するときはNaCl窓板を利用して測定します。

旋光計

旋光計

旋光性化合物の旋光度を測定します。不斉反応に関する研究を行う際によく用います。

紫外可視(UV-Vis)分光光度計

紫外可視(UV-Vis)分光光度計

化合物の紫外可視吸収スペクトルを測定します。スペクトル測定だけでなく,固定波長測定や時間変化測定が可能で,化合物の定性・定量を行うことができます。

分光蛍光光度計

分光蛍光光度計

化合物が励起状態から基底状態へと戻る際に発する蛍光を測定することができます。得られた蛍光ピークや蛍光量子収率から化合物の電子的性質を見積もることができます。

中圧反応装置

中圧反応装置

圧力をかけて反応を行う時に使用する装置です。耐圧性の特殊な容器を使用し,水素添加反応等を行うことができます。

電気化学測定システム

電気化学測定システム

サイクリックボルタンメトリ(CV),微分パルスボルタンメトリー(DPV)等の電気化学測定を行うことができます。合成した化合物の酸化還元電位の測定や電気化学的性質を評価することができます。

中圧分取液体クロマトグラフ

中圧分取液体クロマトグラフ

合成した化合物を中圧カラムクロマトグラフィーにより全自動で精製できる装置です。化合物の流出をUVによって感知し,パソコンでモニタリングすることで精製にかかる時間を大幅に短縮できます。

フロー式水素化反応システムH-Cube

フロー式水素化反応システムH-Cube

連続フローシステムによって接触還元を行うことができる装置です。水を電気分解することで水素ガスを発生させるため,水素ボンベなしで水素添加反応を行うことができます。また触媒を充填したカートリッジを用いることで安全且つ簡便に反応を行うことができます。

自動融点測定器

自動融点測定器

固体サンプルの融点を全自動で測定します。同時に3つサンプルを測定することが可能です。化合物が融解する様子を記録できます。

計算化学用ワークステーション

計算化学用ワークステーション

密度汎関数法(DFT)や分子軌道法による計算化学を行うことができます。化合物の軌道エネルギーや電荷密度,また物性値を予測できます。計算ソフトとしてはGaussian09とSpartan14が使用可能です。

マイクロ波反応装置

マイクロ波反応装置

マイクロ波を照射しながら反応を行うことが可能です。マグネチックスターラー付きで温度と圧力を自動で調整してくれます。タッチパネル操作により簡単にマイクロ波合成を行えます。

pagetop