大学院物質工学専攻  生命機能分野担当
生命・物質工学教育類 生物生命系プログラム担当

II部物質工学教育類   物理化学分野

E-mail:

akishin***nitech.ac.jp (メールをくださる時 *** を @ に変換して下さい)

最終学歴:

名古屋工業大学

学位:

博士(工学)、広島大学工学部

趣味:

つり、園芸、電気工作、コイン集め、
新しいお店(昼食に限る)の開拓、
新製品の価値を知り、技術の未来を予測する意味で
最近は電気製品などを底値で買うことかもしれない

研究場所 1号館:

吉野教員室(210B号室)・院研究室(212B号室)
学部実験室(214号室)

構成員(定員):

学生:M2 1名、M1 1名、卒研生 I部 3名、II部 1名

行事予定:

花見、中間発表打ち上げコンパ、スポーツ大会(ボーリング、ソフトボール、ゴルフ)、
忘年会、新年会、卒論発表、卒業式コンパ ⇒ 多賀・山本研と合同で行います。

興味をお持ちの方は1号館210B室まで直接お越し下さい。

 最新のテーマ: 多糖類系廃棄物の界面活性剤への資源化

糖類をはじめとして、油脂などの食品に興味のある方を募集します

  多糖類廃棄物はバイオ燃料へと転換される事が多いのですが、食料との棲み分けが問題となります。また、燃焼させると最終的には固定化された二酸化炭素が再度大気に放出されます。 これを糖化の後にエステル化すれば、再使用が可能となって、より低炭素かつ効率的な回収が可能となります。低炭素社会の実現が期待されるいま、界面活性剤への資源化の将来性と 実現性について興味を持つ学生の参加を期待しています。
 研究では多糖類廃棄物の糖化は酵素反応を使ってエネルギーを使わない方法で行います。糖化された原料は精製しないで従来のエステル化の方法で界面活性剤すなわち製品とします。 このため、余分なエネルギーを使用しません。再利用の際に糖エステル界面活性剤が混合物でも十分な性能を得られるような方法を探査するのが目的です。



研究目標

構造解析に有効な応用技術を確立しよう
生体膜機能のしくみについて理解しよう
麻酔の作用メカニズムについて解明しよう

動画

 

研究対象

天然リン脂質・合成リン脂質
麻酔剤・二つの側鎖を持つ二本鎖界面活性剤
二つの側鎖と親水基を持つジェミニ界面活性剤

特徴は膜構造にあり
即ち裏表が存在する

 

研究手段

溶液解析

高分解NMR・磁場勾配NMR・超高精密密度計・接触角計等

固体解析

固体高分解能NMR・固体広幅NMR・示差熱分析・熱天秤等

最近の研究

水溶性ミセルにおけるビタミン類の対イオン効果(M2)

  ビタミン類の作用部位に関する情報を得るため、極性の異なる水溶性ミセル に対するビタミン類の効果を調べる。例えばビタミンC は水溶性であるのでイオン解離度から 電解質としての性質が分かる。一方、ビタミンEは 油溶性のビタミンであるので、ミセルの安定性または 構造変化から可溶化状態が明らかとなる。これらは 生体膜界面での相互作用のモデルとして比較される。

生理活性物質の生体膜内での動的挙動(M1)

  生命現象を理解するため、様々な生体物質の可溶化による分子集合体(ミセル) の動的挙動を調べる。NMR分光学はミクロな情報を与えるツールであり、 原子ごとの挙動が分かる。さらに、分子集合体内部の コンホメーションが分かり、そこから分子の集合状態 への影響が見積もられる。この結果より、生体内での相互作用 を数値化して明らかにすることができる。

低炭素社会に向けた界面活性剤の役割(T部B4)

  界面活性剤をはじめとする両親媒性物質は工業製品として 幅広い用途があり、機能性材料として活躍している。しかし ながら、近年では低炭素や省資源の観点から利用方法が見直されている。ナノレベルでの 界面活性剤の同種または異種物質の接触面での接着原理 を系統的に調べなおすことによって新規複合材料 の創製や機能性の付与が期待される。

澱粉系バイオマスの糖化による省エネ減量化とその資源化(T部B4・U部B5)

 澱粉系バイオマスは生物固定された資源として見直されており、 バイオエタノールの代替や生ごみの減量化の点からも注目される。もし、糖化によって リサイクルのテーブルに乗せることが出来るならば、資源化可能な生ごみの分別回収がさらに有効な手段となり、 ゴミのコンパクト化資源化が 出来る。具体的には生分解可能な糖エステル型界面活性剤への転換を検討する。

研究テーマ例

大学院(物質工学専攻、生命機能分野)

I 部(生命・物質工学科、生物生命系)

II 部(物質工学科、物理化学分野)

共同研究(いろいろ募集しています)

共同研究テーマを希望する学生へのコメント:

共同研究は企業の寄附を貰って行うので、当然それに見合う成果が求められる。
しかし、それだけ目的が明確なので、やりがいもある。

 

好きな言葉(レオナルド・ダ・ビンチより)

・自然を師としなければならぬ。
・自然を模し、また自然と相競う。
・自然は自己の法則を破らない。
ダビンチは画家としてこの言葉を残しましたが、
「科学者は」と置換えても通じるところがある。