承:1986年 日本がワールドカップに出場することなど夢幻であった1985年、アジア予選が東西に分かれて開催されたため、日本は最終予選に残り韓国と相対した。国立のバックスタンドで日の丸の小旗を降り続けたその夜は、自分がワールドカップで戦う日本を見ることはないだろうと思ったものである。 しかし翌日、府中の芝生の上で、日本最強馬が差されるのを目の当たりにして、奇跡は起こるものだと不思議な思いがした。 日本を見られない以上、一度はワールドカップを見ておこうということで、翌年、最初の海外渡航先としてメキシコに出かけることになった。ワールドカップ史上最も美しい試合を生で見たことが自慢。 |