平成28年度 卒業研究配属を終えての感想 

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神取秀樹@ウルミエ塩湖上空

ドイツのポツダムで開催される分野最大の国際会議(International Conference on Retinal Proteins)に向かう機内からその不思議な光景が目に入ってきました。イラ ンの砂漠の高原を過ぎたあたりで見えてきた緑、青、赤と場所によって色の異なる湖 です(ウルミエ塩湖と呼ばれる有名な湖だったようです)。カリフォルニアの塩湖か ら最初の微生物型ロドプシンであるバクテリオロドプシンが発見されたことは有名で すが、これだけカラフルな湖の色を見ながら、光合成細菌とともにどんなロドプシン がいるのだろう、と思いを巡らせていました。

今やロドプシンは塩湖だけでなく、世界の海に生息する細菌の半分以上が持っている という驚きの事実が明らかになりましたが、ロドプシンに限らず「光といのち」研究 は次々と新たな知見が得られており、大きな発展性を感じています。

平成28年度に配属した学生さんが、どのような研究を発展をもたらすか、とても楽 しみにしています。