平成24年度 卒業研究配属を終えての感想 

121005  
神取秀樹@クライネマッターホルン(スイス)

 今年も5名の学生さんが仲間に加わってくれました。
 全員の院試合格を確認した後、生理研、東大、名大、生理研と続いた学会シーズンの最後にスイス出張があり、アスコナでのロドプシン会議から足を延ばしてマッターホルングレーシャーパラダイスで今年の卒研生のことを考えていました。
 富士山より高い 3883 m からは、ヨーロッパ最高峰のモンブランが見えます。孤高のマッターホルンにも仲間がいることがわかります。昨年、片山君と訪れながら見ることができなかったユングフラウやメンヒも遠くに見えます。その傍には氷河を抱いたアレッチホルンも見えます。この辺りで最高峰のモンテローザは、片山君の「サル山」(ブライトホルン)に隠れていますが、この「サル山」の表情が抜群でした。
 新しい学生さんを例えるとするとどの山かな、院生はどれかな、と思いながら快晴のヴァリスの空を見上げていました。
 私が理想とするのは、このヴァリスの山々のように、個々の学生が自分の個性を活かして自由に研究をする中で、周りとそれなりの調和をするという姿です。
 神取研の先輩や現メンバーの頑張りのおかげで、ヴァリスの山々のような、私自身もびっくりするようなよい研究室運営ができています。
 とりわけ個性豊かな今年のメンバーが研究室に何をもたらすか、楽しみにしています。