有機金属化合物を用いる有機合成反応

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インジウム(In)

有機インジウム反応剤
有機インジウム反応剤を用いる有機合成反応はごく最近までほとんど研究されていなかった。最近になって、有機インジウム反応剤のもつ特徴(低塩基性、酸素との強い親和性など)を活かした新規反応が次々と発見されている。

アリルインジウム反応剤

アリルインジウム反応剤は臭化(ヨウ化)アリルと金属インジウムを極性溶媒(DMFやTHF)中,室温でかき混ぜることで容易に調製できることから最も広く研究されている。

アリルインジウム反応剤は,種々の炭素-炭素あるいは,炭素-窒素不飽和結合をアリル化する。カルボニル化合物との反応は,水の中でも反応が進行する。不飽和結合の近傍に位置する水酸基によって,反応の位置・立体選択性を制御することができる。

Gallium (Ga)
インジウムと同属元素であるガリウムについても、その有機合成的利用はまだ少ない。有機インジウム反応剤の挙動と対比させながら,新規ガリウム反応剤の反応が研究されている。