1.ご挨拶

●会長 池山 昭夫(D32)

 緑会の皆様にはご健勝でご活躍のこととお喜び申し上げます。また、平素は当会への一方ならぬご協力とご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。
 お蔭様で17年度の諸行事も順調に進捗しており、さる2月17日には恒例の主行事のひとつである「講演会と(会社・先輩と新卒業生との)懇談会」が、松井学長および市川名古屋工業会理事長のご臨席を得て、名古屋市公会堂で盛大に開催されました。今年はとくに、景気の回復による求人数が増加し、例年にも増して明るい雰囲気の中で有意義な会となりました。
 さて、皆様既にご承知のように、母校は16年度から独立法人化され、学科名も第一部が生命・物質工学科に、第二部は物質工学科にそれぞれ改称されていることおよび生命・物質工学科は有機材料と合併していることから、緑会の会則の変更が必要となり、双友会との調整を進めています。また、「講演会・懇談会」等の行事についても、より多くの企業の参加を募り、就職のための機会を増やす会とするために開催時期や実施内容の見直しを委員会で進め、6月の総会までに方針を決めたいと考えております。あわせて、学内の変革の進展に対応できるように緑会の運営を変更し、充実してゆく所存です。
 最後になりましたが、本学創立100周年記念の募金活動について、すでに多くの会員の皆様方には、多大のご協力をしていただいていますが、当会への割り当て募金学に対してはなお大きな開きがあります(1月13日現在約36%)。
 募金推進のために、「炎」送付時に改めて案内をいたしていますので、会員の皆様方には引き続き格別のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げましてご挨拶とさせていただきます。

●幹事長 水谷 榮一(D40)

 緑会会員の皆様にはご健勝にご活躍のこととお喜び申し上げます。
 平成17年度は学内諸先生方の多大なご協力と会員諸氏のご支援・ご協力を戴き、常任幹事会、「講演会・懇談会」など無事終了し、6月の総会を迎えることとなりました。
 皆様ご承知のように母校名工大は一昨年国立大学法人として新たに出発し、昨年11月には創立100周年の記念事業を行い、「ひとづくり」「ものづくり」「未来づくり」の理念達成のため新たな100年に向けてさまざまな改革が進んでおります。
 緑会では会の運営、行事などの見直し、改正・構築など学内改革に沿った活動が求められています。以下に緑会の当面の課題について列記します。

1. 緑会会則の改正:大学の学科名変更による生命・物質工学科の学生が平成20年3月に卒業します。これに従い緑会会則の会員資格を以下のように改正します。
第4条1.正会員の学科として生命・物質工学科(物質化学プログラム、生物生命プログラム)と他学科からの入会希望者のため、並びに幹事会で入会を認められた者を追加します。(この改正は本年6月の総会に諮問し決定します)。

2. 会員のネットワーク構築:個人情報保護法の制定により名簿の取り扱いが規制されました(今後、緑会会員名簿の発行が危惧されます)。卒業年度別・研究室別・職域別などE-mailによるネットワークを作り、会員相互の連絡を密にするとともに経費節減(郵送料金など)を図りたいと思います。平成の大合併も絡み、同封の返信用はがき(受取人払い)にて新住所・E-mailをご回答ください。E-mailで回答を頂けると処理が簡便となり幸甚です。

3. 各種行事の見直し:企画委員会に諮り、学内諸先生、在校生・卒業生のご意見を拝聴し、より良い交流の場を提供できる行事を再構築したいと思っております。

4. 100周年記念募金活動:緑会は名古屋工業会の依頼を受け卒業生に対する募金活動を行なっており、今まで多くの会員の方々から御寄付を頂き有難うございました。表1に単科会別募金状況、図1に緑会卒業年度別募金状況(いづれも本年1月末現在)の資料を掲載しました。緑会の達成率は35.5%と満足な状態まで達しておりません。母校名工大と緑会の更なる発展のため、卒業生の方々のご理解と暖かいご支援を頂きますようお願い致します。

表1 単科会別募金状況(平成18年1月)

●生命・物質工学科 副教育類長 多田 豊

 緑会の皆様には日頃より本学や本学科へのご理解ご支援をいただき誠にありがとうございます。
 一昨年度に学科改組が行われ、生命・物質工学科となりました。学科名から化学という文字がなくなったのは残念ですが、化学が重要な学問であることに変わりはありません。素粒子レベルや原子核レベルでの物質の変換は量子力学や核物理学が扱いますが、人間を含めた生物のレベルでの物質の変換、すなわち分子やイオン間の原子の組み替えによる物質変換を扱えるのは化学です。化学工業における反応、私たちの身の回りでの反応、生物の関与する反応を明らかにするためには化学が必要です。そういった化学の重要性を理解し、認識し、そのうえで化学や生命の現象に携われるような学生を育てたいと思います。
 さらに学問の原点に戻って考えてみますと、学問や研究の目的は真理や新しいことを解明、発見し、新規な反応、新しい機能をもつ材料や医薬品を発見、発明し、それらを生み出す装置を発明し、それらを社会の役に立て、人を幸せにすることにあると思います。人間は感動する、感動したい動物です。真理や新しいことの発見はそれ自体で人を感動させ、幸せにします。その発見が次の発見につながるかもしれません。新機能材料や医薬品、新しい装置等の発明は直接社会の役に立ち、人を幸せにします。そのように人を幸せにする教育研究ができる学科にしたいと思います。そして、人を幸せにすることで喜びを感じられるような人を育てたいと思います。また、卒業生の皆様には、そのように育った学生を社会の一員として受け入れていただき、さらにご指導くださいますようお願い申し上げます。
 昨年度は永らく本学科のためにご尽力いただきました川井正雄教授、山田碩道教授、吉田忠義教授、土井邦雄助手がご退職されました。一方、昨年度は大谷肇教授が着任し、本年度は園山範之助教授、高田主岳助教授と古谷祐詞助手が着任しました。ご退職される先生方がおられることは淋しいことですが、新しい教員と協力して、これからもさらにしっかりと教育していきたいと思います。
 緑会の皆様方には、よりよい学生を育てるために、これからもご指導ご鞭撻いただきますようお願い申し上げます。
 最後に皆様方のご健康と益々のご発展をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。

●生命・物質工学科 副教育類長(就職担当) 神取 秀樹

 緑会の皆様には日頃より本学や本学科へのご理解ご支援をいただきありがとうございます。私は本年度の就職担当をさせていただいていますが、その面でも皆様方にはたいへんお世話になっており、御礼申し上げます。
 これまでに多くの会社から求人に関してご訪問いただいています。今年度は、景気の回復やいわゆる2007年問題(団塊の世代の退職)から、採用数を増やされたところが多くなっています。このことは一見すると、応募する学生にとって有利なようですが、会社としては厳しい競争に勝つため、できるだけ優秀な人を採用しようとされます。自由応募においても学校推薦においても、人物本位で採用され、推薦があっても合格するとは限らない、厳選採用であることは間違いないでしょう。
 就職担当として多くの人事担当の方とお話しさせていただいていますが、どんな学生さんを求められますかとお尋ねすると、判を押したように『元気な人』という答えが返ってくることにいつも感心しています。学力的なものに対する信頼は応用化学科の学生ということで十分にあり、その上で望むこととして、「元気であること」を会社(あるいは社会)は期待しているようです。元気である、というのはやさしそうにみえますが、実は決して容易なことではありません。そのことを、学生さんは研究を通して身をもって経験していることでしょう。研究室に配属して行う研究は、答えのわかっている演習や実験と違い、たいがいの場合、思うようになりません。失敗を繰り返していると、元気もなくなってしまいます。しかし、困難を打破したり、新しい発見をもたらす原動力は、失敗にめげない前向きな姿勢と元気さであることに他なりません。私たち研究室主宰者がつねに考えるのは、研究室の活力をどうやって維持するかということであり、そのためには仕事をする学生さんの活気、元気さというのがいちばん重要です。この点では、研究室も会社も変わらないでしょう。
 私たち教員は失敗に挫けることなく、元気でやる気にあふれた学生を育て、社会に送り出そうと思います。学生の皆さんには、研究を通してさまざまな経験をし、社会に出てからは、よりよい社会を創るために活躍してほしいと思います。そして、卒業生の皆様には、そのように育った学生を是非とも社会の一員として受け入れていただき、さらにご指導くださいますようお願い申し上げます。
 本学科の同窓会である緑会は非常にしっかりとした、それでいて暖かい組織だと思います。よりよい学生を育てるために、これからも暖かく、そして厳しく見守りいただくよう、お願い申し上げます。最後に皆様方のご健康と益々のご発展をお祈り申し上げ、挨拶とさせていただきます。

2.新任教官紹介

●助教授 園山 範之

 平成18年4月1日付で生命・物質工学教育類 応用無機化学分野 助教授に就任しました。平成7年に東京工業大学 大学院理工学研究科 化学専攻 博士課程修了後、東京工業大学 大学院総合理工学研究科 助手に就任し、主に環境電気化学の研究とリチウム電池正極界面における反応機構の研究を行ってきました。
 関東出身のため、名古屋を生活の場とするのは初めてのことですが、出張や実験のために度々訪れており、名古屋は大変思い出深い土地です。中でも大学生の時にサークル活動で行っていた合唱団のジョイントコンサートのために名工大を訪れた際、繁華街近くの公園に隣接した恵まれた立地と「名城の黄金の鯱」より始まる重厚な学歌を印象深く覚えています。
 今後は後進の指導とともに、今後ますます重要となる次世代エネルギーデバイスの基礎研究に精進してゆく所存ですので、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。

●助教授 高田 主岳

 2006年4月から生命・物質工学科の助教授を務めさせて頂くこととなりました。大学院時代に、生まれて初めて学会で発表しましたのが名工大でして、また、名古屋近隣には住んだことがないのですが、なぜか鶴舞公園には遊びに来たことがあり、不思議な縁を感じております。もともと分析化学をやっておりまして、そこから派生し、電気化学を専門としております。最近では、酸化還元反応を利用したエネルギー変換やインテリジェントセンサー・デバイスの開発に関連した研究を行っております。独法化や少子化により、ますます大学間の競争が激しくなって行く中で、如何にして特徴のある研究や教育を行い、大学の価値を高めるかが大きな課題となっていると思います。名工大の価値を少しでも高められるよう、微力ながらも貢献させて頂く所存ですので、御指導、御鞭撻の程、よろしくお願い致します。

●助手 古谷 祐詞

 平成18年4月1日付けで生命・物質工学科神取研究室の助手に就任いたしました古谷祐詞と申します。平成13年11月に名工大の助教授として赴任された神取教授のもとに、京都大学理学研究科からの委託学生として博士後期課程の2年間在籍し、在学中および卒業後に日本学術振興会特別研究員に採用され、2年間のポスドクを経た後に、助手として採用して頂きました。生物の光情報変換および光エネルギー変換を担う様々なロドプシンの機能発現メカニズムを解明することを目的に、赤外分光法を用いた研究を行ってきました。タンパク質が機能する際の構造変化を、水素結合変化の情報から読み解く点に魅力を感じています。今後は、これまでの研究を深め、発展させていくだけでなく、ロドプシンのモデル系の構築、赤外分光法における新たな測定手法の開発を計画しています。また、学部学生、大学院生の教育についても、意欲的に取り組んでいきたいと思います。次世代を担う人材育成に微力ながら尽力いたしますので、ご指導ご鞭撻の程、何卒よろしくお願いいたします。

3.教官の異動(2005.4以降)

定年退職 2005年6月30日 土井邦雄 助手
定年退職 2006年3月31日 川井正雄 教授
定年退職 2006年3月31日 山田碩道 教授
定年退職 2006年3月31日 吉田忠義 教授
昇  任 2006年4月1日 多賀圭次郎 教授
昇  任 2006年4月1日 小澤智宏 助教授
新  任 2006年4月1日 園山範之 助教授
新  任 2006年4月1日 高田主岳 助教授
新  任 2006年4月1日 古谷祐詞 助手

4.平成18年度緑会総会のご案内

下記の通り開催いたしますので出席を予定の方は6月9日(金)までに下記担当者まで連絡願います。

日時:平成18年6月24日(土) 14時〜
場所:名古屋工業大学 2号館1階F1教室

1. 総会・講演会(14:00〜16:20)
  総会議事
  大学近状報告
  学術講演「鉛筆芯技術から生まれた機能性カーボン」
  西本洋二氏(D41)  三菱鉛筆株式会社 顧問
2. 懇親会(16:30〜18:00)大学会館3階5-6集会室
  会費:4,000円(当日徴収)
  連絡先 〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
  名古屋工業大学 しくみ領域 北川慎也
  Tel: 052-735-5368  Fax: 052-735-5368
  E-mail: kitagawa.shinya@nitech.ac.jp

4.緑会会誌「炎」に関するお知らせ

昨年度の「炎」で財政上の理由によりこれまで郵送していた「炎」を、一部webでの配信とさせていただく旨をご案内させていただきましたが、100周年募金のお願い、および会員ネットワーク構築のための返信用ハガキ送付のため、前年度と同様全ての方に本誌をお送りさせていただいております。次年度以降は既にご案内の通り以下の措置をとらせていただきますので、何卒ご了承願います。
1.平成18年度  D50以降の卒業生の皆様には「炎」の発送を中止させていただき、下記のサイトを参照していただきます。
http://www.ach.nitech.ac.jp/~midori/index.html
会誌に関する情報は網羅しています。

 上記緑会ホームページは逐次更新しておりますので、最新の情報が得られます。学科のホームページ、名古屋工業会のホームページにもリンクしています。都合で上記サイトを閲覧できない方は、midori@ach.nitech.ac.jp、もしくは左記担当者までご連絡ください。

5.名古屋工業大学創立100周年記念事業 募金のお願い

既に多くの会員の皆様にご協力をいただいておりますが、本誌のご挨拶にもありますように、まだ満足な募金額まで達しておりません。振込用紙を同封させていただきましたので、改めて皆様のご協力を賜りますようお願い申し上げます。

振込先
・銀行振込 東京三菱UFJ銀行鶴舞支店 普通3591409口座名義 名工大100周年事業社団法人名古屋工業会
・郵便振込 00820-0-167044口座名義 名工大100周年事業 名古屋工業会

6.就職先一覧

博士課程後期

<<就職先>>
国立循環器病センター 塩野義製薬梶@潟gーエネック 名古屋工業大学テクノイノベーションセンター

博士課程前期

<<就職先>>
アイカ工業梶@アイシン・エィ・ダブリュ梶@アイシン化工梶@アイシン精機梶@朝日インテック アストラゼネカ梶@蟹NAX イビデン梶@NTN梶@オリジン電気梶@関西ペイント 小林記録紙梶@(財)材料科学技術振興財団 サラヤ梶@且O進製作所 JSR梶@昭和電工梶@スズキ ソニーケミカル梶@ダイキン工業梶@太陽化学梶@大洋薬品工業梶@武田薬品工業梶@竹本油脂 中央発條梶@潟eィーアイビーシー 帝国インキ製造梶@電気化学工業梶@東海光学梶@東邦ガス 東洋エンジニアリング梶@東レエンジニアリング梶@竃L田工機 トヨタ自動車 潟gヨタテクノサービス トヨタ紡織梶@潟iード研究所 ニチハ梶@ニチバン梶@日東電工 ニプロ梶@日本コーンスターチ梶@パイロットインキ梶@日立化成工業梶@フタムラ化学 ブラザー工業梶@ホーユー梶@潟|ッカコーポレーション 潟}キタ 丸越梶@三菱化学梶@ 三菱レイヨン梶@ユニ・チャーム梶@ライオン梶@理科研

<<進学先>>
名古屋工業大学大学院

第一部

<<就職先>>
アイセロ化学梶@潟Cノアックコーポレーション イビデン梶@エーザイ梶@菊水化学工業 潟Nリエイティブ・エージェンシー 潟Vーテック 開SP ジャスコインタナショナル 椛蜷ャ 潟_イセキ 大八化学工業梶@大豊工業梶@大洋薬品工業梶@竹本油脂梶@概ST 概Bエンジニアリング 東海ゴム工業梶@名古屋パルプ梶@日研総業梶@(財)日本食品分析センター 日本デコラックス梶@日本ペイント梶@ノバルティスファーマ梶@碍SN フタバ産業 フタムラ化学梶@豊和繊維工業梶@凱ARUWA 三菱ウェルファーマ梶@ヤマモリ 潟シタケ 潟潟ウテック

愛知県 春日井市役所

<<進学先>>
大阪大学 県立愛知看護専門学校 筑波大学大学院 東京工業大学大学院 名古屋大学大学院 名古屋工業大学大学院 北陸先端科学技術大学大学院 横浜国立大学大学院

第二部

<<就職先>>
アロン化成梶@潟Cノアックコーポレーション 王子製紙梶@グンゼ梶@コーテック梶@ ササキテック梶@且O進製作所 三和油化工業梶@三和油化工業梶@潟Zキソー 潟Zントラルヨシダ 大東化工梶@タツミ化成梶@中央発條梶@潟eクノアルファ 潟gキワ工芸社  豊田ケミカルエンジニアリング梶@日本毛織梶@日本ステリ梶@潟mリタケコーテッドアプレーシブ 潟mリタケデンタルサプライ 林テレンプ梶@潟tィールコーポレーション 富士化学梶@メイラ 株ェ神製作所 且R田メッキ工業所 ヤマハ梶@兜H友システムズ

航空自衛隊 愛知県警察 岐阜県警察

<<進学先>>
東京理科大学大学院 豊橋技科大学 名古屋工業大学大学院 名古屋市立大学大学院 日本医療福祉専門学校 北陸先端科学技術大学院