PCW による結晶・分子構造描画


はじめに
PCW は結晶構造モデルをもとに粉末回折図形のシミュレーションを行ったり、構造のリファインメントに利用されるとても優れたソフトウエアです。ここではその本来の用途ではなく、単に結晶・分子構造の描画の機能のみを利用します。

出力形式
PCW は構造の絵を、ビットマップ、ウインドウズメタファイル、ポストスクリプト、POVRay(3次元レイトレーシングソフト)形式などさまざまなフォーマットで出力することが可能です。

ソフトウエア入手先
必要に応じて下記のソフトウエアを入手してください。POVRayやGhostscriptは頻繁にアップデートされます。ここでは最新版を必要としませんが、気になる方はご注意ください。

celファイル
PCWには原子間の距離を測ったり、粉末回折図形をシミュレーションする便利なツールがあります。このような用途には厳密な格子定数と原子座標が必須です。しかし、ここでは単に構造の絵を描くことが目的ですので、格子定数と原子座標にはラフな数値を用いています。ご注意ください。

各々の.cel ファイルを利用するか、一括ファイルを解凍して利用ください。

注意
POVRay 形式で出力した場合、デフォルトでは背景の色が気に入らなかったり、図が枠の中に入りきらないことなどがあるようです。こうした場合には、出力されたソースのcameraのlocation 、background の color を書き直すことで対応できます(変更例)。また、細部を読めば凝った絵を描くことも可能です。