◆ 化学特性
リチウムイオン二次電池は1990年にソニーが開発・販売して以来、小型携帯電子機器に欠かせないエネルギー源となった。この電池は正極と負極の活物質の構造の隙間をLiイオンが出入りすることで動作している。負極にはもっぱらグラファイトが利用されているが、グラファイトにはLiC6以上のLiをドープできないという問題があり、高容量化の足かせとなっている。
この負極材にフラーレンポリマーはどうかというのを調べました。コストを考えたらそんなことやってどうするのという感じですが、科学のためです、と苦しい言い訳をします。フラーレンポリマーは重合面が層状に連なった構造で、隙間がたくさんあるので、たくさんLiが入るのではないかとの単純な発想です。下記のようなセルを作りました。
結果は?あんまり入りませんでした。残念![1]