◆ イントロダクション
フラーレン C60 を数 GPa の高圧下で加熱処理すると C60 分子間に共有結合が生じフラーレンポリマーと呼ばれる新しい相が現れることが1994年岩佐先生(現、東北大)たちの研究[1]で明らかにされた。
このフラーレンポリマーには重合形式の異なる3つの結晶相といくつかの非晶質相が知られている。実に美しい構造だと思う。 (3つの相以外にもロシアのグループからいくつかの結晶構造が報告されている)
非晶質相の法は構造は良くわかっていないがダイヤモンドの硬度と匹敵するような ultra hard あるいは super hard 相なるものが報告されている。これらの相の生成条件は必ずしも明確にわかっていないが Blank ら[2]により相図が報告されている。