堀研の教育は決して甘くはありません。しかし、大学院に進んだ意義を実感できる教育をします。堀研では第一線の研究を通して教育を行っています。簡単には第一線に立つことはできません。相当の努力が必要です。その努力こそが力になるのです。したがって、精神的に強い人でないと務まりません。楽観主義者、ポジティブな思考の持ち主でないと、やっていけないかもしれません。ただし、これまでの成績はそんなによくなくても構いません。これから勉強と研究に全力投球しようというモチベーションが一番必要です。
 堀研では、高い視点に立って人類の真の幸福や地球環境の保全に資する研究を行っています。やがて研究室を巣立ち社会に出れば、多くの学生は会社に入って企業人となります。そうなると会社の利益を第一に考えざるを得なくなります。給料をもらうわけですから当たり前です。しかし大学院では、そのような組織の利益にとらわれることなく、純粋に、社会のため、世のため人のためになる研究に没頭することができます。大学院に所属する期間は、長い人生から見れば一瞬です。せめてその期間ぐらいは、そういった視点で生きてみてはどうでしょうか。堀研でやっている研究は、全てそこに繋がります。少なくとも私はそのつもりで研究テーマを設定し、取り組んでいます。学生がその気になれば、研究を通していくらでも世の中に貢献できる環境を作っています。その環境で学び、研究して会社に入ったなら、やがては会社の、果てには社会のリーダーとなって、世の中のために貢献できる人に育つものと信じています。もちろん、博士後期課程に進んでその道を極めてもらうことも歓迎です。
 単に修士が欲しい人、就職したい人、エンジョイしたい人は堀研には要りません。自分の人生や将来、幸福のことしか考えられないような了見の狭い人間は要りません。自分が努力しないで、人のせいにする自分勝手な人は要りません。きちんと挨拶もかわせないコミュニケーション能力の低い人も要りません。そんなことは大学院教育、いや大学教育以前の問題です。上で述べた私の考えに共感し、全力投球で研究に取り組みたい人なら大歓迎です。堀研には夢があります。社会からの信用と信頼、期待があります。他大学や企業、公的研究機関との幅広い交流があります。世界トップレベルと自負する知識と技術があります。オリジナリティがあります。研究費もあります。これらをフルに活用して、人類のため、地球環境のため、生命の本質を明らかにするために、私と一緒に研究に励みましょう。そういう志を持った学生が一人でも堀研に入ってきてくれれば、私はそれで満足です。