第42回進歩講習会「最新 ミキシング技術の基礎と応用」


  ★定員突破! 申し込みは締切りました! 多数のお申し込みありがとうございました!


●日時:平成20年11月4日(火),5日(水)

●場所:中部大学 鶴舞キャンパス 6階ホール(JR中央線 鶴舞駅下車すぐ)

●主催:化学工学会東海支部、 粒子・流体プロセス部会ミキシング技術分科会

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テキスト目次

●講演スケジュール

・第1日目 11月4日(火) (10:00〜17:20)
1.【撹拌の基礎】動力特性 (10:00〜11:00) 名古屋工業大学准教授 加藤禎人氏
 撹拌操作を論じる上で最も重要なことは撹拌所要動力を評価することである.「撹拌所要動力」とは,単に撹拌翼を回転させるための動力ではなく,流体に投入したエネルギーである.この講演では,撹拌所要動力の推算方法について最新の相関式を紹介し,例題により使用方法を説明する.

2.【撹拌の基礎】流動特性 (11:00〜12:00) 法政大学教授 新井和吉氏 
 撹拌の目的達成のための最も基本となるのが撹拌槽内の流体の流動である.撹拌翼の運動によって発生する流体のフローパターンやレイノルズ数,流体の停滞部の形成,旋回流速度分布と固体的回転部,循環流量と吐出流量などについて概説する.

3.【撹拌の基礎】混合特性 (13:00〜14:00) 横浜国立大学准教授 仁志和彦氏
 混合はミキシングの本質的な目的であり,「混ざった」とはどのような状態なのか,装置によって「混ざり方」,「混ざる速さ」はどう違うのかを理解することは,撹拌装置設計,選定の基本となる.この講演では,混合状態の定量的に評価する方法や混合時間,混合速度の測定法,撹拌装置,操作条件との相関について紹介する.

4.【撹拌の基礎】伝熱特性 (14:00〜15:00) 横浜国立大学教授 上ノ山周氏
 撹拌槽における特に均相系での伝熱操作ならびに伝熱特性を論じる.熱伝達係数の無次元相関を低粘性乱流状態と高粘性層流状態とに分けて論じ,後者では,非ニュートン流体の取り扱いについても触れる.また槽内の状態が,乱流から層流へと経時的に変化する重合反応槽の伝熱について,留意すべき事項を中心に解説する.

5.【撹拌の基礎】気液系の撹拌 (15:20〜16:20) 山形大学教授 高橋幸司氏
 気液混合は水素化・酸化さらには発酵等,プロセス工業で頻繁に見受けられる操作である.この最適な気液の分散状態は目的に応じて大きく変化し,その状態を得るためには攪拌翼の選定はもちろんのこと,攪拌速度や通気量などのわずかな相違が影響をしている.また,近年,優れた液体混合用攪拌翼が開発されている.本講演ではこれらの翼の気液混合特性値と操作条件との関係を中心に概説する.

6.【トピックス】カオス混合 (16:20〜17:20) 大阪大学教授 井上義朗氏
 流体混合というありふれた現象を理解することがいかに難しいかを考える.流れが時間的に変化すると,流動パターンからは予想もできない混合パターンが出現する.その謎を解く鍵を探るとともに,カオス現象と流体混合との間の深い関係を解き明かす.

            −懇親会−
     

・第2日目 11月5日(水) (9:00〜16:00)
7.【トピックス】混練 (9:00〜10:00) 九州大学教授 梶原稔尚氏
 ブレンドや複合材料に代表される高分子材料は,高粘性液体同士あるいは高粘性液体と固体粒子の混練によって得られるが,そのメカニズムは低粘性液体のそれと異なる部分が多い.混練装置内での材料の挙動と混練メカニズム,装置設計における問題,装置性能の評価指標などについて,CAE技術利用とともに概説する.

8.【トピックス】数値解析手法 (10:00〜10:50) (株)アールフロー 竹田 宏氏
 攪拌槽の流れ解析に用いる解析手法の基本的考え方について解説する.また,異相系を対象とした流れ解析に用いる混相流モデル,および粉体攪拌についても,解析事例を交えながら言及する.

9.【トピックス】スケールアップ (11:00〜12:00) 東京工業大学教授 小川浩平氏
 化学装置のスケールアップは化学技術者にとって最も重要な課題の一つである.ここでは,装置内の流動に着目したときのスケールアップの考え方の基礎から, エネルギー散逸の相似則に基づいたスケールアップの考え方,さらには流体の乱流構造を等しくしてスケールアップする考え方について概説する.

10.【設計・応用】モーター選定等(13:00-14:00) 住重機器システム(株) 倉津正文氏、岩間義隆氏
 攪拌所要動力から最適な駆動部仕様を決定することは,基本設計上の重要なポイントとなる.特に,インバータモーター採用の場合は,周波数とモーター出力の関係等を考慮した選定が必要であり,注意を要する.ここでは,攪拌槽駆動部のタイプ,モータ,変・減速機の種類,特性およびその選定方法に関し,事例を用いて概要を説明する.

11.【設計・応用】シャフト設計等 (14:00〜14:50)  佐竹化学機械工業(株) 塩原克己氏
 一般的撹拌機は,回転機械として極めて特異な片持長軸機械であり,このシャフトが特に重要な構成要素となっている.選定・設計が不適切であると,シャフトの曲がり,破損,装置全体への振動,その他大事故に繋がると共に,コストにも影響する.撹拌目的に適合した翼種,動力などをもとにシャフトの設計ポイントを概説する.

12.【設計・応用】静止型混合機 (15:10〜16:00)  (株)ノリタケエンジニアリング 宗形和明氏
 流体の移送中に混合操作を行う静止型混合器は,化学・合成繊維・機能性樹脂・フィルム・食品・製紙等の幅広い業界において,高品質な製品の製造に欠かせない物となっている.本講演では,静止型混合器の中でも代表的なスタティックミキサーについて,構造,混合原理を紹介し,具体的な事例を挙げてその特徴を概説する.


     


●定 員 100名 (定員を超えた場合にはお断りすることがあります)

●テキスト 「最新 ミキシング技術の基礎と応用」 化学工学会監修
 本講習会では適宜例題や演習を行いますので関数電卓をご用意下さい.
 なお、本講習会専用のテキストも現在鋭意執筆中です。ご期待下さい。
 【内容はこちらをクリック】

●参加費 (テキスト代・消費税を含む)
 化学工学会正会員 25,000円
 化学工学会法人会員社員/共催・協賛団体(個人・法人)会員 30,000円(同一会社から3名までは1人につきこの価格で参加できます)
 化学工学会学生会員 5,000円
 会員外 40,000円

●懇親会費 4,000円 (参加希望者のみ)会場(気晴亭)

●申込方法 下記ホームページにアクセスし,「参加申込フォーム」にてお申込み下さい.(締め切りました!)
  http://www.c-goudou.org/scej-tokai/s42.htm

 後日,参加証をお送りいたします.参加証は当日ご持参下さい.
 (1日目と2日目の参加者が別の方でも結構です.受付で参加証を提示して下さい.)

●送金方法 現金書留,銀行振込 または 郵便振替(ゆうちょ銀行)
 銀行振込 みずほ銀行 名古屋支店 普通預金 No. 1055521 社団法人化学工学会東海支部
 郵便振替 名古屋00880-7-5640 社団法人化学工学会東海支部

●問合せ先 〒460-0008 名古屋市中区栄2-17-22 (財)中部科学技術センター内
 (社)化学工学会東海支部 TEL. 052-231-3070 FAX. 052-204-1469








過去に開催された第34回進歩講習会のテキストを格安販売します。
「化学工学会編 ミキシング技術 槇書店」ハードカバー全245頁 定価\4,700(税抜)
上記のテキストとは別物で、絶版になっている本です。在庫が無くなり次第、販売終了とさせて頂きます。



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〒466-8555
名古屋市昭和区御器所町 名古屋工業大学 つくり領域
加藤禎人宛
メールkato.yoshihito@nitech.ac.jp(@は全角表示しています。ご注意下さい。)